リサイクル・エコナビゲーター 自動車産業の静脈部―自動車リサイクルに関する経済地理学的研究


自動車産業の静脈部―自動車リサイクルに関する経済地理学的研究
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経済地理学からはじめて

本書は経済地理学から環境問題を本格的に扱った初めての研究成果ではないだろうか。とくに本書で取り上げている廃棄物の問題は、物質の空間的移動と社会のシステムが大きく作用する現象であり、経済地理学の研究対象としてまったく不足はない。本書の著者に止まらず、今後の研究の発展を大いに期待したい。

 本書の評価すべき点は、タイトルの通り自動車産業の静脈部を綿密に調査し、その実態を明らかにしているところである。環境・廃棄物問題は、政策論や精神論が先行しがちであり、実態の理解が十分でないまま議論が展開されることが多いが、本書では、自動車が中古市場や廃棄物市場においてどのように取り引きされているのかについて、また、廃棄や再利用に至る過程について、自らの足で得た調査結果をもとに明らかにしている。今後の環境問題・廃棄物に関する研究のよき前例として、本書が評価されることを願って止まない。

 本書では実証研究だけでなく、各種のリサイクル関連法・政策についても第6章で一通りの紹介と評価が行われている。他の研究成果を含めても、廃棄物の実態を総体的に理解するにはより一層の実証研究が求められるが、今後は実証研究を基礎にした政策論への展開も期待したい。

 本書に書かれている範囲で注文を付けるとすれば、序章および第1章で書かれている理論的検討と、その後の実証面との関わりが不明確なことである。理論的検討の結果を実証の結果と照らし合わせることや、実証を踏まえた理論の再構築、特殊性を整理した上での一般化などが、本書ではあまり行われていなかったと思う。今後の著者の研究に期待したいが、もし、廃棄物の研究から新たな空間理論が生まれれば、実際の環境・廃棄物政策に対して大きく寄与するとともに、地理学への新たな一石を投じることとなるだろう。



大明堂






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